この記事は一年前に書いたものですが、この記事に栗の話がありました。
読んでいない方は読んでくれるといいのですが、まあ簡単にいうと庭に埋めておいた栗から芽がでたという話。
それで去年中すくすく育っていたのですが、冬の間にいくつか折れてしまいました。
それに一箇所から20本以上出ていたので、そのままにしておくわけにもいかず、折れたものを哀れみながらも伐採しました。
それで刈り取った枝を捨てずにとっておいたのですが、ある木工の展示会で栗の木で作った箸というものを見ました。
聞いてみると大きな木から真直ぐ伸びたものを使うそうで、”芽”では難しいというのですが、まあできないこともないだろうということで箸を作ってみることにしました。
これが流行のDIY。(ついこの間友人に教えてもらってDIYの意味を知りました。)
それが確か二ヶ月ほど前なのですが、そろそろ程よく乾燥したんじゃないかというので箸を作ってみます。
栗の木で箸作り
材料はこちら
節が多くて曲がったものが多いのですが、中でも真直ぐなものを選びました。
今回は太く長めのものを一膳と、細く短めのものを一膳作ってみます。
あ、先に言っておくとこれまで芽から箸を作ったことはありません。
芽から箸を作る方法なんておそらくどこにも載っていないので、全て勘で作ります。
まずこの曲がったのをどうにかしないといけないので、
火であぶって矯正を試みます。
たしかヴァイオリンの弓も火であぶって矯正するので、効果はあるでしょう。
まずこの一番下の弧を描いております厄介な芽を真直ぐにします。
じりじり・・・
だいぶ真直ぐになりました。本当に矯正できて驚きました笑
というわけで他のものもあぶります。
はい、こんな具合になりました。
完全に真直ぐとはいきませんが、まあ今はとりあえずこのくらいにして後でまた調整します。
次に節(芽の部分)がひっかかるので、ナイフで落とします。
ちなみにこれはタミヤのデザインナイフ
◇タミヤ クラフトツールシリーズ No.20 デザインナイフ(Amazon)
ずっと前に工作用に使っていたのを久々に引っ張りだしてきました。
使って改めて思いましたが、よく切れます。木工用ではないのでしょうが。
栗の木は結構硬いんですが、ひっかりなくスイスイ切れました。
これででっぱりがとれました。
長さをそろえて切ります。
切り口が鋭いので、ナイフで削ります。
それから全体にやすりをかけます。
木肌を生かしたいので、今回皮はなるべく残すことにします。
切り落とした部分は楊枝にしてみました。
曲がりがまだ強くあるので、その矯正をします。
うーん、まあこんなものかな。
最後椿油をぬって仕上げました。
完成です!
持つとわかりますが、これ使えそうです。
芽といっても結構な強度があるんで、普通の箸と同じように使えましょう。
もっと弱いと思ってたので長さを短くするか、もしくは軽いものしかもてないかと思っていたのですが、問題ありませんでした。
あとがき
矯正したとはいえ、ちょっと癖の強すぎる感がありますが、それはそれで面白いんじゃないかと思います。
刈り取った栗の木をただ灰にせずに済んで本当によかったです。
残った栗の木は移植して元気に育っています。
桃栗3年だとすれば、来年もしかしたら栗がなるかもしれません。(気が早い)
そして実は刈ったところからも新たに芽が出てきました。
植物の生命力はすごいものです。
自分でものをつくると手間がかかるぶん、そのものを大切に使いますよね。
箸を作ってみると、使い捨ての割り箸なんか間伐材をつかっているとはいえ、もったいない気がより強くなりました。
芽を刈ってしまったのは栗に申し訳ないですが、そのぶん作った箸を大切に使おうと思います。
おそらく無いと思いますが、機会があれば皆さんも是非庭に植えた栗の木から箸をつくってみてください。笑
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