2017年1月25日投稿 2017年5月10日更新
イヤホンは100円のものやスマホ等の付属品から数十万円の高級品までいろいろな種類のものがあります。
高いもののほうが音がよいものが多いことは間違いないですが、安いものの中にも音のよいものはあります。
この記事では値段が安くて高音質のイヤホンをまとめました。
安くて高音質のイヤホンまとめ
イヤホンにはメーカーの表示する性能項目があり、それを知っていると選び易くなります。それらイヤホン選びのポイントはこの記事の後半に書きましたから、それを先に読むことをおすすめします。
おすすめのイヤホンを選ぶにあたり実際に音楽を聴いて聞き比べてみました。
クラシック音楽から選んだものが多いですが、それだけだと偏りができますから他各ジャンルから選びました。
クラシック
・バッハ作曲 ゴルトベルク変奏曲/グールドからフゲッタ
バッハの音楽のためには低音から高音まで均質である必要があります。
グールド特有の硬い音が再現されるかもポイント
・モーツァルト作曲 ディベルティメント変ホ長調/グリュミオー・トリオからアレグロ
ハーモニーの非常に美しい曲で、この曲もヴァイオリン・ヴィオラ・チェロそれぞれがよく聴こえなければならない。
グリュミオートリオの美音が聴かれるか
・ベートーヴェン作曲 交響曲第五番/カラヤン・ベルリンフィルから第四楽章
冒頭金管楽器華やかな合奏の響き
オーケストラの各楽器がクリアに聴こえるか
・シューベルト作曲 アヴェ・マリア/アーメリング
アーメリング(女声)の澄んだ美声が再現されるか
・シューベルト作曲 冬の旅/フィッシャー=ディースカウから菩提樹
フィッシャー=ディースカウ(男声)の深い歌声が再現されるか
J・ポップ
・WINDING ROAD/絢香×コブクロ
男女混合で歌われるこの曲も高い音から低い音までバランスよく聴こえる必要があります。
J・ロック
・春の歌/スピッツ
アコースティックギターが全曲を通して入っています。歌をメインに他エレキギターやドラムの聴こえ方や全体のバランスがよいかがポイント
ロック
・Day Tripper/The Beaatles
エレキギターの前奏が特徴的な曲です。ビートルズ独特の音色が再現されるか
ハードロック
・Bohemian Rhapsody/Queen
メインの歌は静かですが、色々な表情がある曲です。
途中エレキギターやベースの烈しい音色が聴かれるか、また加工された音の再現も重要
注意
- イヤホンの装着感・聴こえ方は個人差があります。コメントはあくまで個人の意見です。
- イヤホンのスペックはおよその数値です。
- 価格は2017年5月10日現在Amazonでのものですが、価格は日ごとに上下するので注意してください。
- 画像はAmazonからです。
~5000円のイヤホン
Piano Forte Ⅱ(ピアノフォルテ2) FI-PF2DBR3-A (final)
◇Piano Forte II BROWN FI-PF2DBR3-A(Amazon)
- ドライバー:(独自15.5mmφ)ダイナミック型
- 周波数帯域:不明
- 音圧感度:108dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:13g
- 価格:2,710円
青色もあり
3,000円以下という安さながら高い評価のあるイヤホン。
しかし一方で全く評価しない人もいます。
インイヤー型で装着部分がやや大きいため、人によっては合わないということがあるかもしれません。
また耳にかるくのせるように使うので遮音はほとんどされず、騒音のある場所では使いにくいです。
カルボ バッソ ZH-DX210-CB (ZERO AUDIO)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:6~24,000Hz
- 音圧感度:102dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:4.8g(ケーブル除)
- 価格:3,380円(家電量販店での価格)
Amazon限定色
低音から中音域までクリアに聴こえるイヤホン。
個人的にはクラシックよりもポップやロックに合っていると感じます。
クラシックにはバッソよりテノーレのほうがよいかもしれません。
Tubomi(つぼみ) DH298-A1 (SATOLEX)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:20~45,000Hz
- 音圧感度:104dB/mW
- インピーダンス:32Ω
- 重量:10g(ケーブル・プラグ含)
- 価格:3,740円
各ジャンルとも鮮明にバランスよく聴こえます。
オケやバンドなど音の多い曲が特によく聴こえると思います。
S500 (RHA)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:16~22,000Hz
- 音圧感度:100dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:12g
- 価格:4,512円
金属感の強いイヤホン。装着部分がかなり小さいです。
音は鮮明でとくに高い音、女声はよくなります。
チェロなどはやや弱く感じますが、音のバランスはよくオケやバンドも綺麗にきこえます。
5000~10000円のイヤホン
ZH-BX500-DC (ZERO AUDIO)
- ドライバー:バランスド・アーマチュア型
- 周波数帯域:20~16,000Hz
- 音圧感度:113dB/mW
- インピーダンス:22Ω
- 重量:3,6g(ケーブル除)
- 価格:5,173円
黒色もあり
音がクリアでピアノが聴きやすいです。
弦楽器などできいていると高い音のほうがややよく鳴っていて、どちらかといえば男声より女声のほうがよく聴こえます。
ただエレキギターやバンド全体で聴くと音もよく、十分な迫力があります。
MDR-EX650 (ソニー SONY)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:5~28,000Hz
- 音圧感度:107dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:9g(ケーブル除)
- 価格:5,450円
黒色もあり
ピアノはややくもった感じがしますが、音のバランスはよいです。
僕はクラシック曲よりもベースの効いた曲のほうがよく聴けると思います。
重厚感があります。
XBA-100 (SONY)
- ドライバー:バランスド・アーマチュア型
- 周波数帯域:5~25,000Hz
- 音圧感度:105dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:4g(ケーブル除)
- 価格:6,747円
クリアで切れがよくどちらかといえば高音がよい。
ボーカルをよく聴きたいときにはいいと思います。
SE112 (SHURE)
高い遮音性のあるイヤホン。
低音がやや強く感じますが、バランスがよく各ジャンルともよく聴けると思います。
CX 3.00 (SENNHEISER)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:17~21,000Hz
- 音圧感度:118dB/mW
- インピーダンス:18Ω
- 重量:10g
- 価格:5,654円
白色・赤色あり
全体的にバランスのよい音。
とくにバンド&ボーカルはよく感じました。
Heaven Ⅱ (final)
- ドライバー:バランスド・アーマチュア型
- 周波数帯域:17~21,000Hz
- 音圧感度:102dB/mW
- インピーダンス:16Ω
- 重量:16g
- 黒色あり
- 価格:6,373円
ピアノも弦楽器も均一にはっきり聴こえるのが特徴。
各ジャンル ともバランスよく聴こえると思います。
DUOSA ZH-DWX10 (ZERO AUDIO)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:7~40,000Hz
- 音圧感度:100dB/mW
- インピーダンス:20Ω
- 重量:8.3g(コード除)
- ハイレゾ対応
- 価格:8,501円
全体的にバランスのとれた音ですが、高音がややくすんだ感じ。
あと画像はよく映っていますが、実際にみるとプラスチック部分がめだちやや安っぽい感じがします。
IP2 (AKG)
音が聴きやすくマイルドで疲れにくいです。
バンドなど聴くときはよく鳴るものもよいですが、疲れやすいということもあるので、クリアにしかも聴きやすく鳴るというのがよいですね。
1,0000円~のイヤホン
MOMENTUM In Ear i/G (SENNHEISER)
◇iPhone向け/MOMENTUM In-Ear iモデル(Amazon)
◇Andoroid向け/MOMENTUM In-Ear Gモデル(Amazon)
- ドライバー:ダイナミック型
- 周波数帯域:15~22,000Hz
- 音圧感度:118dB/mW
- インピーダンス:18Ω
- 重量:16g
- 価格:10,377円
黒色あり
低音のほうがやや強い感じがします。弦楽器などの高い音が少しばりばりするので、僕はクラシックよりポップ、ロック向きだと感じます。
SE215Special Edition(スペシャルエディション)(SHURE)
やや装着が難しいですが、高い遮音性があります。
音はクリアでバランスがよいです。WINDING ROADや春の歌などきれいに聴こえます。
各項目・ジャンルごとおすすめ
本当に個人的な意見ですが、参考に書きます。
遮音性のよいもの
カナル型は自分に合うイヤーピースを選べばどれも高い遮音性がありますが、その中でも
- SE112
- IP2
- SE215
は高い遮音性があるといわれています。
個人的にはzero audioの製品はどれもよいと思います。
ピアノ
- S500
- ZH-BX500-DC カルボ・バッソ
- HeavenⅡ
- SE215
弦楽器
- MDR-EX650
- HeavenⅡ
- SE215
オケ
- つぼみ DH298-A1
- S500
女声ボーカル
- ZH-BX500-DC
- XBA-100
- SE215
バンド
- ZH-DX-210 カルボバッソ
- つぼみ DH298-A1
- S500
- CX. 3.00
- IP2
- Momentum In Ear
- SE215
ベース等の重厚感
- MDR-EX650
各ジャンルでバランスがよいもの
- S500
- SE112
- HeavenⅡ
- SE215
見た目や価格を合わせて考えると個人的には全体的に繊細ではっきりとしているHeavenⅡが最もおすすめ
イヤホン選びのコツ
イヤホンの構造とその特徴を踏まえれば、自分に合っているもの、自分の求めているものを選ぶことができます。
以下はイヤホンの構造と選ぶときに注意することよいことを書きます。
イヤホンの種類
知っている方も多いとは思いますが、今よく使われているイヤホンの形状は二種類あります。
それが
- インイヤー型
- カナル型
です。
インイヤー型
※画像はiPhone純正イヤホン
このように耳のいわば外側にはめて使うようなものをインイヤー(インナーイヤー)型といいます。
インイヤー型の特徴は
- 価格が安め
- 装着取り外しが簡単
- 遮音性が低い
などです。
遮音性が低いので、音モレしやすく周りの音を遮断できませんが、広がりのある音で長く聴いても疲れにくいです。
カナル型
※画像はPHILIPSのSHE9700
画像のように先端にシリコン等でできている部分(イヤーピース、イヤーチップ)があって、耳の穴に挿し込んで使うものをカナル型といいます。
カナル型の特徴は
- 音が直接鼓膜に伝わるため再現性が高い
- 遮音性が高く音モレしにくい
- ずれにくい
などです。
イヤーピースは普通数種類の多きさのものが付属していて、自分の耳に合ったものを選ぶことができます。
耳の穴に挿し込みますから、インイヤー型とくらべるとやや手間がかかります。
今はこのカナル型のほうが主流といえます。
カナル型は遮音性が高く、自分の耳にあったものを選べば、周りが多少うるさくても快適に音楽を聴くことができます。音もれしにくく周りに迷惑をかけないので、通勤通学中など外で聴くのならカナル型がおすすめです。
ドライバーユニット
送られてきた電気信号を音に変える装置をドライバーユニットといいます。
ドライバーユニットにもその仕組みによって複数種類があって、得意な音域等があります。
ダイナミック型
もっとも一般的なもので、パワフルで低音をならすのが得意です。
iPhone純正イヤホンが搭載しているもダイナミック型
バランスド・アーマチュア型
ダイナミック型よりも繊細で、中高音域をよくならすことができます。
価格の安いものにはあまり搭載されていません。
バランスド・アーマチュア型は低音域が弱いため複数のドライバーを組み合わせてあります。その構造は各イヤホン・メーカーで様々です。
このほかにダイナミック型とバランスド・アーマチュア型を組み合わせたハイブリッド型というものなどもあります。
そのほかの目安
イヤホンがどのようなスペックをもっているかいくら書いても、実際にどのような音がなるのかはわからないのですが、目安として参考にできることを書きます。
周波数帯域
何Hzから何Hzまでの音を再生できるかということを表した数値です。
一応この幅が大きいほど高音質ということができます。
音圧感度
1mW入力時に何dBでるかということを表した数値です。
簡単にいえばこの値が大きいほど大きな音がでます。
インピーダンス
電気抵抗値です。
あまり考慮する必要はないようですが、スマホやポータブルプレーヤーなどの場合この値が高すぎると大きな音量がだせません。
ただし音質は値が大きいほうがノイズが少なく、よいとされています。
重量
単純に重量が大きいと”重い”ですから、気になる方は軽いものを選ぶとよいと思います。
あとがき
今回は定評のあるものの中で僕が実際に使ってみてよいと思ったものを選び出してみました。しかし、聞き比べるとわかりますが、それぞれ特徴があってすべてに対応するというのはなかなか難しいことです。それに好みもあります。
どのイヤホンも悪い音というわけではないので、初めて買うときなどはこの記事に書いてあることを参考にしつつも見た目や直感で選んでしまってもよいかもしれません。
結構安く買えるのでお気に入りを探す楽しみもできると思います。
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