どうも本のごったがえした自室から隣の空き部屋に移りつつあるきつねです。
やっぱり広くて綺麗な部屋のほうが精神衛生によいですね。
僕の部屋は掃除しても掃除しても綺麗になりません。
というのはものが多すぎるからなんですね。捨てられない人間です。
今回思い切って不要のものを処分しました。
そのついでに久々に蔵書の整理をしたので、それについてまあ色々と書きます。
蔵書整理と目録づくり
蔵書の整理
いわゆる”つんどく”が余りに捗りすぎると、今度は本来の目的の読書が捗らなくなってきます。
積読の害
本来ならば、特定の本を目的にして書店で買ったり、図書館で借りたりして、読むわけです。
そういう場合まあ衝動的に選ぶこともありましょうが、だいたいは目的がはっきりしている。
しかし、積読をしていると手元に本が溢れかえりますから、どうも読み方が乱雑になってくる。大きな群れを相手にした猛獣のようになる。
ああ、これもいつか読まなければならないな等と焦点の合わない意志のもとに買った本は買った当人をして愚かにも惑わしめる。
小さな子供で済ましておけばいいものを、目の前に居るお尻の大きな親シマウマに飛びかかったりする。
・・・下手な比喩はこの辺でやめておいて、とにかくはっきりとした目的のもと適当な順序をもって読書を進めていかなければならないというわけです。
本棚の整理
この記事で書いたように僕の蔵書量は本棚の収容能力を遥かにこえてしまっているので、まあどうしようもないのですが、今回部屋の大掃除に伴ってお下がりの小さな棚を手に入れたので、上に書いたとおり少し蔵書の整理をしました。
上手な蔵書の整理法があれば教えてほしいくらいなのですが、僕のしている整理の方法を一応紹介します。
1、多量にあるものは版型でまとめる。
まあつまり、文庫本は文庫本でまとめるというわけです。
岩波文庫は岩波文庫で、新潮文庫は新潮文庫でまとめます。
ただ、文庫本は冊数がかなり多くなるので、何百冊もあるものをただ集めておくだけだと、探すのが本当に大変になるので僕はさらにもう少しだけ細かく分けています。
- 国文学か海外文学かで分ける
- 時代で分ける(国文学なら僕は江戸以前と明治以降で分けています)
- 小説か否かで(ジャンルで)分ける
このくらいに分けておくと探すとき便利です。
2、単行本などは分野でまとめる。
単行本などで数が多くならないものも、本の海の中にただ投げ入れておくと探すとき本当に大変なので、僕は分野ごとにまとめています。
例えば英文学、獨文学、音楽、園芸等適当にジャンルをつくって分けています。
そのなかでもなるべく同じ著者は同じ箇所におかれるように配慮しています。
本の差別
僕の場合、蔵書のうち特別の価値をおいているものが結構あります。
例えば、同じ岩波文庫のうちでも、古い版のものは貴重で大切なのですが、そういうものは特別に分けて保管しています。
僕はそういうものを優先して読むことが多いので読むにあたっても見当をつけやすくなります。
目録作り
蔵書を整理し終わって、これまた久しぶりに目録をつくりました。
積読の害2
大量にある本すべての目録をつくるのは大変ですし、また必要もないことだと思います。
ただ、冊数が多くなってくると本を探している時に、
あれ、この本は持っていたっけ?
となることがあります。これを目録によって防ぎます。
これは積読病にかかっていない人には無縁のことかもしれませんが、目録をつくるとよいことが他にもありますから、
これまた僕がどういう基準でつくっているか紹介します。
目録の例
僕の目録は主に上に書いた差別された本”中心にできています。
特に文庫本は冊数が多く混乱しやすいので、少し丁寧に記録します。
1、版型別に記入
岩波文庫は岩波文庫で・・・つまり蔵書整理の時と同じ手段で記入します。
これは実際に僕が書いたものです。(殴り書きで恐縮ですが・・・)
古典等、特に版を重ねるものはこのように初版と出版年を書いておくと便利ですね。
2、その他特に混乱しやすいものを記入
文庫意外にも、例えば全集等でどの巻をもっていたかわからなくなることがありますから混乱しそうなものは書いておくとよいと思います。
目録の効果
目録は、僕としては、すでに所有している本の確認ができるものであると共に、これから読むものを決める手がかりになる、つまり読書計画に役立つものです。
今度の雨つづきで夏の間弛緩しきった脳がすこし引き締まったので、改めて学習と読書の計画をたてました。
蔵書を整理して目録をつくったことで、見通しが良くなり、健全な計画が立てられたと思います。
僕の目録は”差別化されたもの”中心にできていますから、これをみながら読書の計画をたてることができます。
僕の今度の課題は読書の時間配分になりそうです。(読むのがのろい)
学習計画
僕の学習はいまのところ国語を中心に添えているので、
国語学、古文、漢文を中心にしつつ、古い小説を読みます。
特に小説は読む速さも速くなり、短期間に数をこなしますから、計画が結構重要になります。こういう場合に目録が非常に役立ちます。
また目録に手に入れたいものも書いておくと、実際本を探す時に目安になります。
まとめ
今回書いたことをまとめますと、
蔵書の整理をして、その中から自分にとって特別のものをとりだして目録をつくると、
読書・学習計画(と古本道)に役立つよーということでした。
僕みたいに雑多に本を集めている人はあまりいないかもしれませんが、そこまで蔵書の多くない人も整理して目録をつくると読書が大いに捗ると思うので、まあ暇があればやってみてください。
目録も計画も“書きだす”と脳内にある時と違ってはっきりします、不思議と。
僕が紹介した通りにやる必要は全くないし、もっと上手い方法があると思うので、
是非自分流に実践して、良い方法があれば教えてください。
今回はこのくらいで、さようなら。
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