みなさん、寝る前に音楽を聴くことはありますか?
僕は殆ど毎日聴いています。
寝る前というか、眠った後切れるようにして聴きながら眠ります。
何もかけずに寝ると、まあ色々と考えごとが浮かんできて眠れないこともあるのですが、音楽をかけて曲を聴いているといつの間にか眠ってしまいます。
音楽療法というものがあるくらいですし、音楽には精神に何かしらよい影響を与えるようです。
そこで今日は主に寝る前に聴きたいクラシック音楽を10曲選んでランキングにしてみます。
癒しのクラシック音楽ランキング
選考基準
- 曲調として起伏が少なく、激しいところのあまりないもの。
- ある程度の長さを持ったもの(単曲で短い物なら、ソナタの第二楽章等穏やかな曲はいくらでもあります。 これは眠りにつくまでの時間を考慮するものです。)
- 編成の小さい物(楽器の数が多くごちゃごちゃしていると落ちつかない気がします。)
- 調べても出てこないもの ショパン(のノクターン)やドビュッシー(の月の光)なんかはもはや定番のようなものですが、それらはいまさらとりあげる必要もないので、あげません。
- いい曲であること 眠る前でなくても聴く価値があるであろう曲をとりあげます。
- 演奏も重要なので相応睡眠導入的名盤をあげます。
10、バッハ作曲 ゴールドベルク変奏曲
これはどちらかというと眠れないときのための曲ですね。
一時間くらいの曲なので、ベッドに入りながら聴くのにちょうどいいです。
途中快活な部分もあるので、微妙なところですね。
※▶で試聴できます。
平均律クラヴィーア曲集も僕はお勧めですが、曲調の激しいものもあります。
9、モーツァルト作曲 ピアノソナタ11番(グールドのやつ)
癒しの代名詞モーツァルト。
またグールドですが、発売当時大いに非難されたこの録音、僕は好きです。
特に寝るときには最高だと思っています笑
これが噂の超低速トルコ行進曲
でもアレグレットで“行進曲”ならこの位でもよい気がしません?
◇グールド/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」(Amazon)
8、バッハ作曲 無伴奏チェロ組曲第1番
チェロは包容力があって落ち着きますね。
弾き手によってはうるさい場合もあるので、ビルスマ等古楽器がよいかもしれません。
7、シューマン作曲 森の情景
題名だけで癒されます笑
全体的に落ち着いた雰囲気の美しい曲集です。
「子供の情景」もよいですが、子供がじっとしていないので、眠るときには適さないかもしれません。
有名なトロイメライが含まれている曲集です。
トロイメライというのはTräumereiで夢想という意味です。Traumトラオムが夢
この曲集の中には他に
Kind im Einschlummernキントイムアインシュルンメルン(ちょっと訳しにくいですが、まどろむ子供、眠りこむ子供位の意味でしょうか。)
という曲があって、これは僕の好きな曲ですが、
結構ロマンティックなので、眠りには適さないかもしれません。
◇カツァリス/シューマン:子供の情景/森の情景(Amazon)
6、バッハ作曲 ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番
iTunesによいものがなかったのでYoutubeから
Gustav Leonhardt and Sigiswald Kuijken Sonata 3 part 1
やはり落ち着きたいときは古楽がいいですね。
チェンバロは派手な音ですが、意外と、何か活動的ではあるのだけれどもそれと同時に時間がゆっくりになるような感じで、睡眠時によい気がします。
◇クイケン/レオンハルト/バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(Amazon)
5、モーツァルト作曲 バイオリンソナタ第35番
ヘブラーとシェリング版も素晴らしいですが、導入的効果はこのCDがすばらしいです。
古楽器の使用や録音場所のこともあって、非常に穏やかないい演奏になっています。
◇塩川/シフ/モーツァルト・ヴァイオリンソナタ集(Amazon)
4、バッハ作曲 フルートソナタホ長調
バッハ:フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV1035 クイケン
(フラウト・トラヴェルソは木製の楽器で現在のフルートの前身)
バルトルド・クイケンの演奏を聴いてフルートの真価がわかったような気がする。
心の汚れがとれますね笑
◇クイケン/レオンハルト/バッハ:フルート・ソナタ全集(Amazon)
3、モーツァルト作曲 愛の神Dieu D’Amourの主題による8つの変奏曲
子守唄のようなやさしい主題にもとづく変奏曲。
これも全体的に穏やかで、心を静めてくれる。
ヘブラーの演奏はまあ形容すべくもない素晴らしい演奏。僕のもっとも尊敬、敬愛するピアニストの一人 。
2、バッハ作曲 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番
なかなかマイナーな曲だと思いますが、
チェロが”麻”の生地だとすると、ヴィオラ・ダ・ガンバは”絹”です(悪い例えかもしれない笑)
滑らかな聴き心地で、チェンバロとの対照も面白いですね。
◇クイケン/レオンハルト/バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集(Amazon)
1、リスト作曲 コンソレーション
最後にリストを持ってくるというのが僕流のサプライズです笑
リストといえばこういう作風が目立ちますが笑↓
外面的な派手さのないリストというのもいいものです。
コンソレーションはConsolationで慰めという意味で全部で6曲あります。
どれも深い詩情をもっています。
音量は最小で
いかに落ち着いた内容をもっているといっても音量が大きいと寝付いたあとに目を覚ましてしまうので、きこえるかきこえないかのぎりぎりを攻めるのが、僕が経験上得た、いい寝付きのためのポイントです。
音が大きいとうるさいチェンバロも音を小さくすると、これが本当に不思議なのですが、心を落ち着かせるよい効果があります。
全体をみると、一応順位はつけましたけれど、どれもいい曲です。
寝るのには本当によいのですが、睡眠前の記憶はとぶらしくせっかく聴いた音楽を翌朝全く覚えていないということが結構あります。
僕的にはちょっともったいないような気もしないでもない・・・
こんにちは。
寝落ち用の音楽ですね。(*^^*)
私も、グールドやクイケンのバッハが好きなので、たくさんランクインしていて嬉しくなりました。
私のオススメはバッハのインヴェンションとシンフォニアです。ジャニーヌ・ヤンセンの録音で、2声はバイオリンとビオラ、3声はバイオリン、ビオラ、チェロです。いつもインヴェンションの3番くらいまでしか記憶ありませんが…
きらりんさん
インベンションとシンフォニアをヤンセンが録音しているんですね。ヤンセンといえばどちらかというとロマン派が得意そうな印象がありますけれどどんなものなのか気になります。
僕もシンフォニアをフルート、バイオリン、チェロの編成で何曲かやったことがあります。