【写真付】古典に出てくる草花・鳥・虫まとめ 郷愁を誘う日本の動植物たち

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万葉集、古今新古今、源氏や枕草子など古典を読んでいるとたくさんの動植物がでてきますが、住んでいる地域によってはみられないものもありますし、知らないものも結構多くあります。

動植物の姿を実際に思い浮かべることができればもっと古典を楽しめるのではないでしょうか。

また読物意外にも絵や文様など色々な所で扱われますから、これをおさえるとぐんと面白くなりそうです。

そこで今回は日本に古来からある動植物をまとめてみます。

日本古来の動植物 画像まとめ

※注意

  • 動植物の名前は歴史的仮名遣いによります。
  • 現代名が異なっているものはカッコ内に書きます。これは現代仮名遣いによります。また異説のあるものもあります。
  • 出典のない物はすべてwikipediaからです。

植物

あしび
あしび

磯の上に生ふるあしびを手折らめど見すべき君がありといはなくに 大伯皇女/万葉集

うめ・むめ
うめ

出典:http://www.087087.net/index.html

かたかご(カタクリ)
かたかご

もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 大伴家持/万葉集

からたちばな(カラタチ)
からたちばな

出典:http://blog.goo.ne.jp/aoshinomori

からたちの 茨苅り除け 倉立てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 忌部首/万葉集

すみれ
すみれ
さくら
さくら
つばき
つばき
なし
なし
ふぢ
ふぢ

よそに見て帰らむ人に藤の花這ひまつはれよ枝は折るとも 僧正遍照/古今和歌集

もも
やなぎ
やなぎ
 やまぶき
やまぶき
よもぎ
よもぎ
わらび
わらび

春の七草

せりなづなごぎやうはこべらほとけのざすずなすずしろこれぞ七草 よみ人知らず

ごぎやう(ハハコグサ)
ごぎやう
すずしろ(ダイコン)
すずしろ

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/y2u1k9i5

すずな(カブラ)
すずな

出典:http://karinninja.janken-pon.net/

せり
せり
なづな
なづな
はこべら(ハコベ)
はこべら
ほとけのざ(コオニタビラコ)
ほとけのざ

あふち(センダン)
あふち
あふひ(フタバアオイ)
あふひ
あやめ(ショウブ)
あやめ

出典:www.mitomori.co.jp

うつぎ
うつぎ
かきつばた
かきつばた

ら衣つつなれにしましあればるばる来ぬるびをしぞ思ふ 在原業平朝臣/古今和歌集

きり
きり
くちなし
くちなし
すゑつむはな(ベニバナ)
すゑつむはな
たちばな
たちばな
ねぶ(ネム)
ねぶ
はちす(ハス)
はちす
ははきぎ(ホウキグサ)
ははきぎ
はまゆふ
はまゆふ
ぼたん
ぼたん

出典:http://blog.goo.ne.jp/suematthew

むぐら
むぐら

むぐら:http://ameblo.jp/kaz187315/

むらさき
むらさき
ゆふがほ
ゆふがほ

出典:http://www.atariya.net/yasai/yuugao.htm

わすれぐさ
わすれぐさ

あかね
あかね
あし(ヨシ)
あし
おもひぐさ(ナンバンギセル)
おもひぐさ
きく
きく
さねかづら
さねかづら
しのぶぐさ(ノキシノブ)
しのぶぐさ
しをん
しをん
つきくさ(ツユクサ)
つきくさ
ばせう
ばせう

出典:http://www.hana300.com/basyo0.html

ほほづき
ほほづき
ぬばたま(ヒオウギ)
ぬばたま
りんだう
りんだう
われもかう
われもかう

出典:http://kawauchimura.com/1308waremokou/

をぎ
をぎ

秋の七草

萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴あさがほの花 山上憶良/万葉集

くず
くず
なでしこ
なでしこ
はぎ
はぎ

出典:http://www.hanakotoba.name/

ふぢばかま
ふぢばかま

出典:http://www.hanakotoba.name/

あさがほ
あさがほ
をばな(ススキ)
をばな
をみなへし
をみなへし

やどりぎ
やどりぎ
やまたちばな(ヤブコウジ)
やまたちばな

うぐひす
うぐひす

梅が枝に来ゐる鶯春かけて鳴けどもいまだ雪は降りつつ よみ人知らず/古今和歌集

きぎし(キジ)
きぎし
つばくらめ(ツバメ)
つばくらめ
ひばり
ひばり

う
くひな
くひな
さぎ
さぎ
ぬえ(トラツグミ)
ぬえ
ほととぎす
ほととぎす

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/waveooi

音羽山木高く鳴きて時鳥君が別れを惜しむべらなり 紀貫之/古今和歌集

いかるが(イカル)
いかるが
うづら
うづら
かささぎ
かささぎ
かり
かり

葦辺より雲居をさして行く雁のいや遠ざかる我が身悲しも よみ人知らず/古今和歌集

しぎ
しぎ

 冬

かも
かも
ちどり
ちどり

思ひかね妹(いも)がり行けば冬の夜の川 風寒み千鳥鳴くなり 紀貫之/拾遺集

たづ(つる)
たづ
にほ(カイツブリ)
にほ
みやこどり(ユリカモメ)
みやこどり

名にしおはばいざ言問はむ都鳥我が思ふ人はありやなしやと 在原業平朝臣/古今和歌集

やまどり
やまどり
をし(オシドリ)
をし めをし

ほたる
ほたる

夕されば蛍よりけに燃ゆれども光見ねばや人のつれなき 紀 友則/古今和歌集

かげろふ
かげろふ

出典:http://tjtm44.blog27.fc2.com/

きりぎりす(コオロギ)
きりぎりす

出典:http://lowch.com/

もろともに鳴きてとどめよきりぎりす秋の別れは惜しくやはあらぬ 藤原兼茂/古今和歌集

すずむし(マツムシ)
すずむし

出典:http://maasan.blog19.fc2.com/

ぬかづきむし(コメツキムシ)
ぬかづきむし
ひぐらし
ひぐらし

今来むと言ひて別れし朝より思ひひくらしの音をのみぞ泣く 僧正遍照/古今和歌集

まつむし(スズムシ)
まつむし

出典:http://mushinavi.com/

みのむし
みのむし
われから
われから

出典:https://kotobank.jp/

海人の刈る藻に住む虫のわれからと音をこそ泣かめ世をばうらみじ 典侍藤原直子朝臣/古今和歌集

終りに

どうでしょうか。

まとめてみると、

ああ、あれはこんなものだったのか

という発見があります。

昔と今で呼び名がかなり違うところがありますね。

特に虫は混乱の後がみえて面白いです。

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