こんにちは、きつねです。
みなさんコーヒーは飲みますか?
僕はもともと得意じゃなかったのですけれど、数年前から喫茶店に通うことになり、よく飲むようになりました。
それでも得意とはいえないですけれどね。
最近起きたちょっとした話を書きます。
バッハのコーヒーカンタータを聴く
コーヒーカンタータ一連の記事
- 『コーヒーと音楽の話 (バッハのコーヒー・カンタータを聴く)』←今ここ
- 『【動画付・コーヒーカンタータ】コーヒー依存症の娘と父親の真剣勝負!果たして勝つのは?』
- 『コーヒーまみれの生活(コーヒーカンタータの歌詞の翻訳とネット上の誤訳)』
番外編
話がうまく繋がることがありますよねという話
僕と先生(語学の)はある喫茶店で最近話題のドローン(飛行機)について話していました。
ドローンという名前はどういうところからきているのか、という話で、僕はなんとなく蜂の飛ぶ音をそういったんじゃないか、と思っていましたが、そして実際そのようですが、そのあとこう切り出しました。
ドローンといえば音楽用語にもドローンというのがありますね
先生は溺れ死ぬことかなどと言っていましたが、
みなさんドローンはご存知ですか?バクパイプなんかが知られています。ある(低)音がずーっと引き延ばされてその上に音楽がつくられることがあって、その音をドローンといいます。
クラシックでもドローン的な効果を発揮する持続音というものがありますが、まあ詳しいことは省きます。
drone が蜂とかあの飛行機で
drown が溺れ死ぬ
あとdrawの過去分詞にdrawnというのがありますね
発音は似ていますが、それぞれ違うようです。
それでドローン絃なんてものがあるなどという話をしていたわけですが、
先生は
よく通奏低音という言葉を耳にするけれど、そのドローンというのは通奏低音というのと同じ?
といわれました。
そこで僕はそれは違うという話をしたのですが、音楽の話というのは、言葉では説明しにくい・・・・
通奏低音というのは文章にもよく出てきて、本来の意味からややはずれた、どっちかというとドローンに近い意味で使われます。
まあずっと鳴っているという点ではおなじでしょうか。
それで僕は通奏低音のことをわかりやすくまとめて説明しようと思い立ち、A4二枚にさらに譜例もつけて通奏低音の概論を書きました。
後日、これはまた別の喫茶店での話ですが、そのレポートを渡しました。
※通奏低音については以下の記事を参照ください。
『バッハのヴァイオリン協奏曲を聴く(バロック協奏曲の様式について)』
通奏低音のことを話すようになってから、よく古楽やバッハについて話すようになりました。
普段喫茶店に通っているというのもあったのでしょうが、
バッハといえばコーヒー・カンタータっていうのがありますね。あれはいつの作品?
と先生がきいてきて、それから今度はコーヒー・カンタータに注目し始めた。
コーヒー・カンタータ?
カンタータはバッハをよく聴く人以外は知らないかもしれません。
どんなものか、というのはこれまた難しいのですが、演技の入らないオペラのようなものです。
カンタータには2種類あります。
- 教会カンタータ
- 世俗カンタータ
教会カンタータは宗教的(キリスト教的)な内容を持ち教会で演奏されるもの
世俗カンタータはそれ以外世俗的な内容で、様々な契機に作曲されたようです。
バッハのカンタータ
バッハのカンタータは現存するもので200以上あり、その大部分が教会カンタータです。
バッハはプロテスタントですから、コラールが重要な役割を果たします。
コラールというのはルターが始めたもので、旋律は民謡からとられたり、ルター自身が作曲したりして民衆の信仰のために役立てられました。
コラール自体の旋律は極単純なものですが、それにバッハは巧みに和声づけをしました。
バッハの教会カンタータは、ポリフォニー的な合唱曲から始まりレチタティーヴォ、アリア、がはさまり、最後にコラールが入るというのが基本的なスタイルです。
コーヒー・カンタータ
まあしかしコーヒー・カンタータは世俗カンタータですから、上の形式にはあてはまりません。
コーヒーがドイツで飲まれ始めたのは17世紀の終りで、またたく間に人気になり、バッハがライプツィヒにいた頃、1723年からですが、すでにコーヒー依存症が問題になっていたようです。ライプツィヒには当時から続くドイツ最古のコーヒー・ハウスが現在もあるようです。
コーヒー・カンタータはこの状況を扱ったもので、初演はライプツィヒのツィンマーマン・コーヒー・ハウスで行われました。
ツィンマーマンのコーヒーハウス
また別の喫茶店で
それから間もなく、また別の喫茶店でコーヒーを飲んでいた時、その時は先生以外にもう一人おばさまがいらっしゃたのですが、その人が最近読んだ本の中にききたいことがあるといってその箇所を見せてきました。
その本と言うのは
ちらっと見せてもらいましたが、この著者は相当なクラシックファンのようですね。
たしかこの本でしたが、
その箇所をみるとなんとコーヒー・カンタータと書いてあった。
僕と先生の間では今話題沸騰中!のコーヒー・カンタータでしたが、まさかまた別の人との間でコーヒー・カンタータが話題になるなんて・・・
その人は
このコーヒー・カンタータというのはなに?
どうしてもこのコーヒー・カンタータというのが気になる
というので僕は解説をして、CDを持っていくことに
その次の日携帯電話に知らない番号から電話がかかってきて、ちょっと怖かったのですがでると、なんとそのおばさま
あの曲おもしろかったよー
でもね、歌詞がわからないの
歌詞がドイツ語で何を言っているのかわからない
娘ともね、って話してたの
だからちょっと内容わかるようにお願い
と・・・
いやあ、まあそうですけれど僕にそんな・・・
とは思いつつ
なんとかします
と返事をしてしまった僕。
というのでコーヒー・カンタータの歌詞を訳さなければならなくなった。
・・・というのが今までの話
これからコーヒー・カンタータを訳します。
うーんこの記事に書いてもよかったのですけれど、ちょっと長くなりそうなので、僕の苦闘はこの次に書くとしましょう。(まだ訳していない)
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