凡才の僕が実践して二年程で英語が読めるようになった勉強法

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この間の記事の続きです。

ベートーヴェン

ベートーベンをちゃんと聴いてみることにした。「悲愴」を分析する

2016年4月4日

英語を読むための方法

では実際に僕がやった方法を・・・

思い出してみると僕のやった方法はちょっと普通じゃない。

あまりに普通じゃない方法はちょっと通用しにくいので、あまりに普通じゃない所を抜いて、一般に通用するようにエッセンスを抜き出してみたいと思います。

(その普通じゃないところが知りたいんだよ、という方のためにそのことは後で書く予定)

英語を読むならだいたい学校で習うようにやっていけばよい

まずですね

学校でやる英語なんて意味がない

という意見が出そうですが、

確かに

  • 教科書が本当につまらない(最近のものは特にそうらしい)
  • 先生の能力が足らないことがある

とかそういうことはあると思います。

しかし、

まずABCから始めて、文法を習い、文を読む

というような基本的な流れはやはり基本だと思います。

僕のやり方はある大先生に負うところが多いのですが、だいたいこのような形をとります。

大体の文法をおさえる

読本

詳細に文法をおさえる

(※これを延々と繰り返す)

つまりいうなら「大まじめ、本当に英語が読みたい人」向けのやりかたです。

いや、この一文で可なりの人が逃げそうですが、逃げる前に後一行読んでください。

大まじめといえるくらいでないと、どうせ時間の無駄だからやめた方がよい。

では実際の勉強法に移ります。

僕の勉強法

1、みなさんお嫌いの文法

まずどこにも書かれているように基本的な文法を大体おさえなければなりません。

とくにお年を召されている方はより気をつけて覚える必要がありますでしょう。

参考書は色々ありますが、どれを使ってもよいと思います。

ただし、最近大量に出版されているような、挿絵ばかりで量の少ない物はやめた方がいいでしょう。文法書はわかりやすいに越したことはないですが、基本的には面白さを求めるものではありません。ただし、名著になると文法書としても素晴らしいが、読み物としても面白いという奇蹟のような本もあります。そういう本にめぐりあうのも語学の楽しみの一つです。

また、〇〇週間でわかる、とかそういう短期間で済ませる、ということを売り物にしているものも警戒したほうがよい。よっぽどの天才ならまだしも語学はそんなに短期間にこなせるものではありません。それだけ内容を薄くしているというのなら話は別ですが・・・

それから始めに習得すべき文法、つまり中学から高校にかけての文法は”初級”文法と呼ばれうるもので、それだけで文法というものが済んでしまうものではありません

文法は外国人である以上一生付き合っていく相手です。いや、本来ならば母国語である日本語の文法も学ぶ必要があります。この点日本の教育はなっていないようです。

これらは大切なことです。

つまり、外国語を読むことは、外国語で書かれた文章の内容をただ把握するものではない、ということであります。(これはやっていくうちに段々とわかることです)

そして、外国語をどれだけ短い期間で習得するかなんてことは問題にならないわけです。

そもそも言語の習得は常に”現段階から始まる”ものでおわることなどないでしょう。

僕が題に”二年程で英語が読める”などと書いたのはこれに反するようですが、まあこれはネット的表現で、「英語は一生かけて学ぶもの、短期習得などできません」などと大真面目に書いたら誰も読みませんから。

ただ、それなら無理そうだ、と思う方のために付け足しますが、”段階”というものはあると思われます。

上の”初級文法”などという表現はまさにこの段階を表すわけです。

同じ文章についても、初級は初級の楽しみ方があり、また段階を経て中級になれば同じ英語がまた違うように読めるなんてことがあります。

逆にいえば、言葉はどんなものも完全にわかるなんてことはなく、その点からみると読めないということもまた、ない・・・

僕も別に英語の達人 というわけではありません。ただ最近どうも英語がすらすら読めるようになってきた。相当の苦労もしました。

相当の苦労をした凡才であること・・・それが役にたつこともあると思うわけです。

ロシア革命が起こった時、マックス・ウェーバー(ドイツ人)はロシア語を半年ほどで習得し、文献を読みこなせるようになったようですが、これは恐るべき速さです。

次はもう少し具体的に僕の勉強法とおすすめの書籍を紹介します。

僕のおすすめの初級文法書はこれです。

昇龍堂という中学参考書の老舗がだしているもの。

また、初級の文法が大体頭に入っている、という方は

これをやればさらに知識を研ぎ澄ますことができます。

この本は問題集ですから、一応一通り文法をおさえているという体で始まります。

たくさん練習問題が入っているので知識を確実にしながら進むことができます。

文法をおさえるときに気をつけることは、書いてあることがどういうことかよくわからなくても気にしすぎないことです。

例えば「現在完了」という項目を読んでそれだけで現在完了がどういうものかわかるか、というとわからないわけです。

だから

ああ、そういうなにかがあるんだなあ

とそんな風に済ませておく。ただ、決して無視してはいけません

2、簡単なものを読む

一通りの文法をざっとおさえたら、早速英語で本を読みましょう。

ある程度まとまった文を読む必要があります

僕が薦めるのは、児童書です。

グリムの英訳なんてのは短くて、易しいのでおすすめです。

これは原作をもとに書き下ろされたものです。

講談社英語文庫は巻末に日本語の注がついているので、ある程度の語彙があればそれを参照にしつつ辞書なしで読むことができます。

(ただし、この注は初心者にはいいのですが、中級になってくるとあまり訳にたたなくなってくる。というのも読んでいて気になるのは、辞書に載っていないことだからであります。)

講談社英語文庫は文章を難しさを☆で表しているので初級の段階では☆一つのものを選ぶとよいでしょう。

読本を選ぶときに注意するとよいことは

  1. 話の筋を知っているものにする
  2. 余りに話の抽象的なものを選ばない

の2つです。

1は重要で、頭に話の筋が入っていると単語や文法が多少わからなくとも読み進められるものです。独習・初歩の段階は特に知っているものを選んだほうがよい。

2は何故かというと、抽象的なものは正しく読めているのかわからないという状態に陥ることがあるからです。実際正しく読めていても合っているかわからないなんてことになります。

その点グリムは現実離れしていて、良くないともいえますが有名な話は筋がわかっているので問題ありません。

参考に講談社英語文庫の初級者向け(☆一つ)書籍を他にもあげておきます。

マザーグースは英(米)国の古い童謡で詩の形態をとった言葉遊び。内容があるようなないようなもの

可なりの数があって編纂も色々とある

開隆堂も中学英語の参考書出版をしている出版社で注つきのやさしい読本を出しています。

 文法書は参考書的に何度も読む

例え最易のものであっても初めて読むときなど、

これは文法書でみた気がするけれどどういうものだったか、

などと思われると思います。そういう時また文法書を開いて、

ああ、そうだったと納得するとよいのです。そうすることで”そういう何かがあるんだなあ”と済ませていたものが段々具体的になっていくわけです。

3、辞書をひく

語学の学習に辞書は必須です。

僕は電子辞書より紙の辞書を薦めます。

その理由は↓の記事で書きました。

僕が普段やっている小説を読みながら日本語の語彙を増やす方法 – きつねの音楽話

紙の辞書は慣れるまでひくのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばすぐに目当ての単語をひけるようになります。

現代では事あるごとに時短時短といわれますが、その短縮された時間のうちに本当に大切なものが取り残されることもあると思われます。第一、紙辞書がひける、ということ自体ある能力が求められることです。

ちょっとマニアックですが複数辞書をもっていると辞書ごとの違いがわかって面白い。

これは僕の辞書たちです笑

ちょっと他の本も混じってしまっていますが。

初級の段階では小さめの辞書がおすすめです。

どうせならたくさんのっているのを・・・

と思うかもしれませんが、初級のうちは難しい単語はひかないですから、

ひきやすくて、持ち運びに便利なものを選ぶとよいと思います。

僕のおすすめは

研究社のライトハウス

これは最新の第6版です。

僕の個人的な趣味の話ですが、最近の辞書は多色刷りの派手なものが多い。

落ち着いた紙面を好む方は古めのものにあたるとよいかもしれません。

僕はライトハウスの第三版をよく使っていました。

ただ時代が下るにつれ進歩することももちろんある。

それから持ち運びには

三省堂の

がおすすめ。

これ一冊あれば、まず困ることはありません。

いつ辞書をひくか?

初級の段階だと、というかそういう場面はいつまでたってもあるのですが、わからない単語だらけのことがある。

それをいちいちひいていると辞書をひくだけで全然進まないということになる。

いや、実際本当の初級の段階ではとにかく辞書をひきまくって進まなくてもいいから、単語を覚えるというのも重要なんでしょうが、根気が続かないこともありましょう。

個人個人の性格にあわせて、というところなのでしょうが、そもそも記憶力が弱いと何回ひいても覚えられない

僕と同じく記憶力の優れていない人のために僕のやり方を一応書いておきましょう。

僕は知らない単語が出てきても大して気にしません。気にしないでどんどん読んでいく。そうして読んでいくとまた同じ知らない単語がでてくる(ことがある)

無視して読んでいると何回もでてきたりする。

そうするとちょっとその単語が気になってくる。気になったら辞書をひく。

気になっていない知らないだけの単語はひいてもどうせすぐ忘れます笑

ただ本当に語彙が無い方は単語帳をつくったり、もしくは単語集みたいなものを買って、無理やりに覚える、ということは必要かもしれません。

だいたい僕の感覚からして、2千強位語彙があるとあとはスムーズに行きます。(ただこの2千というのがなかなか多い・・・これは本当に色々工夫しつつも根性で覚えるしかないです。半世紀強前(戦後すぐの頃)はこの目安、受験生のための目安ですが、7千だったとききます。それに比べれば少ないです。)

それから、単語を覚えるとき、というか英語を勉強し始める時、英語に使われる音はなるべく正確に覚えて、また発音する必要があります。例えば th の発音、rとlの区別等。ややこしいことがたくさんありますが、そういうことは初級の文法書のはじめに詳しく書いてあります。

話すことが目的でなくても、音読はする必要があります。それは別に書こうと思います。

書き始めるとなかなか長くなるもので、続きはまた次回。

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