僕はいろんな画廊で芳名録に名前を書きまくっていて、誰かの個展の案内がよく届いているので家に帰って葉書があるっていうのは珍しいことではないんですが、9月のあたま家に帰るとめずらしい葉書が届いていました。
あらためてインターネットの恐ろしさを知った話
知っている人がみれば一瞬でわかると思うんですが、クリムトの絵です。
僕は特別クリムトに詳しいわけではないので、この一枚をしっていたわけではないのですが、あまりに独特な様式なのですぐわかります。
こんな綺麗なはがき誰からかなと思い裏をみるともう知ってしばらくになる友人から
この絵はベートーヴェンの第九を描いた三枚組の絵のうちのひとつで、「よろこびの歌」の場面らしい。オリジナルは全長34m
それでこんなことが書いてある
「ひょんなことから君の
を発見してしまって、仕事の昼休みによく読んでいます。
ハーブで色々作る話が面白かった。」
この絵・・・笑
僕がそれまで知人のうちブログの具体的なアドレスを知っているとわかっていたのは兄と友人ひとりだけで、ほぼ内密に書いていたのですが、ついにバレました。まあいいんですけど
ハーブで色々作る話ってこれらかな
随分古い記事を読んでくれてます笑
この石鹸つくるのほんと大変だったんだよな・・・笑
今もハーブとかまあ色々庭に植えていて使ってますが、こういうネタももっと書いたらいいのかなあ
どこでバレたのか
ブログを知っている友人とこの友人は知合いなのでそこからやんわり漏れた可能性もありますが、この手紙によるとベートーヴェンのよろこびの歌というのがまさに書いてあるので、
このあたりから侵入されたのかなあと推理してます笑
このブログ意外なんですが、音楽関係で結構なパワー持っている記事があってグーグルの検索でも上位に表示されるものがいくつかあります。
このよろこびの歌の記事もいくつか検索ワードが合致すれば上の方にでてくるはず
ブログが見られる回数が多くなると知り合いがみる可能性も大きくなるのでまあしょうがないですね。
余談 友人との思い出
手紙の最後に、結婚した、と書いてあって、何か古語でいうあくがるような気持ちになりました。
この友人とはまあ気の合うところがあって、進路が分かれてからもたまに会って近況など話す仲で、ふたりとも朝がひどく苦手なのに最寄り駅近くの高架下にはいっているミスタードーナツに開店と同時に入って、コーヒーを飲むという荒業をよくやっていて、それを「朝ミス」と呼んでいました。
それでふたりのもっとも共通したところ「人付き合いが苦手」ということについて専ら話して、この先に待っている苦行に恐怖し、世知辛い世知辛いと嘆いていました。
話しつつコーヒーを何杯か飲んでいると、だいたいカフェインにあてられて、帰るころには気分が悪くなり、世知辛い世の中をおもう気分と合間って最悪の状態で帰るというのが「朝ミス」の醍醐味なのでした。
ある秋の早朝、鮭の遡上を見に行こうと言って、朝ミスのあと最寄り駅から歩いて10分ほどのところにある川へ向かいました。
よく晴れた気持ちのよい日でした。
ポプラの木が並んだ堤防の上をしばらく歩くと小さな橋が架かっていて、その上から川を覗き込むと、黒くて長い影が水の中にみえました。
いた、いたなどと言って、しばらく見たあと、もとの道を帰りました。
こっそり見続けるのも悪い気がしたので葉書に書いてみたら、ブログに取り上げられてヒエー…となっております。
知ったきっかけは古本の探し方を書いた記事。なので予想は外れですね。シェイクスピアのソネット集をぼんやり探してるので、もし古本屋で見つけたら教えてください。。笑
この葉書を買ったのも、そういえばきつねさんがブログに第九のことを書いていたようなと思い出したからです。
鮭の遡上、見に行きましたね。とちの実を拾った回(?)も印象深いです。実をまだ持っています。
はがきの主さん
まあ、この展開はびっくりしました。ネットの海というのも棲むところが近ければ案外見つかるものですね。
ご結婚おめでとう!
微笑ましい思い出だなあ
Anoさん
私が伝えたのは私たちのかわいい後輩だけですので、予想は外れですね。笑